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自走式駐車場建設のことが“わかる”メディア | 自走大臣

自走式立体駐車場のことがわかるサイト|自走大臣メインビジュアル
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自走式駐車場建設のことが
わかるメディア

         

自走式立体駐車場に特化した設計・施工の実務情報をまとめた専門メディアです。
構造方式・床形式・スパンの取り方・意匠・寸法・事例比較まで、ゼネコンや設計事務所が検討時に直面しやすい課題に実務目線で答えます。建築条件や収容台数、用途別に適した形式の見極めなど、設計段階の判断をサポートします。

※このサイトは綿半ソリューションズ株式会社をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

監修
6層7段 国土交通大臣認定を業界初取得

綿半ソリューションズ

綿半ソリューションズ株式会社
設計・構造提案から並走する
駐車場専門の技術パートナー
綿半ソリューションズ株式会社

綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。 6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。

何㎡あれば
自走式立体駐車場を作れる?

ANSWER

1000㎡が目安

綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
ANSWER

1,000㎡が目安

平置きより効率が上回るのは、
おおよそこの規模からです

技術的には250㎡から立体化は可能ですが、面積が小さいと平置きと比較して駐車効率の優位性が出にくく、コストメリットも見えづらくなります。実際に事業として成り立ち、台数増加の効果を実感いただけるのは最低1,000㎡程度からです。
設計自由度やレイアウトの選択肢も広がるため、当社ではこの規模を一つの目安としています。

TRUST

信頼の自走式立体駐車場とは

構造も工程も、扱う製品が大きく違うわけではないからこそ、確かなものづくりが問われるのが駐車場建設です。
ここでは、コスト・納期・品質という3つの視点から、綿半ソリューションズの考え方と取り組みを紹介します。

COST

コスト

POINT

1台あたり150〜350万円

綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
POINT

1台あたり150〜350万円

金額の幅は、“どこまで含むか”によって大きく変わります

1台あたりの建設費は、責任範囲や地盤条件によって大きく異なります。本体構造のみなら150万円程度から対応可能ですが、杭打ちや地盤改良などを含めると最大で350万円ほどかかります。
構成を明示せず安く見せる見積もりもあるため、費目ごとの内訳確認が重要です。

綿半のコストへの努力

全国各地の約100の協力会社「あわせ会」
全国各地の約100の協力会社「あわせ会」

綿半ソリューションズの協力会社ネットワーク「あわせ会」には、鉄骨・メッキ・電気・仕上げなど、自走式駐車場の各工程に対応する約100社が全国から参加しています。
長年の連携により、地域ごとの施工体制と工程分担が最適化されており、安定した品質を維持しながらコスト抑制にも寄与しています。設計・工事担当者も最終検査まで関与する体制を取ることで、手戻りや過剰設計のリスクを抑え、効率的な供給と価格面でのメリットを両立しています。

DELIVERY

納期

POINT

段数+2ヶ月が目安

綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
POINT

段数+2ヶ月が目安

「何ヶ月で建つか」は段数と構造によっておおよそ決まります

自走式立体駐車場の工期は「段数+2ヶ月」が目安です。例えば2層3段なら約5ヶ月、3層4段なら6ヶ月前後。
物理的な工程(鉄骨の吊り上げ、コンクリートの強度発現など)は他社と大きな差が出づらい一方で、建築認定を取得しているメーカーであれば、防火壁の緩和や無被覆構造などにより、全体で1〜2ヶ月程度の工期短縮が可能です。

綿半の納期への工夫

専属チームが3人1組で即対応
専属チームが3人1組で即対応

綿半ソリューションズは、駐車場に特化した専業メーカーとして、営業・設計・工事の専任スタッフが常時3名1組で対応する体制を整えています。駐車場を専門とするからこそ、初期提案から現場納品までを一貫して管理でき、設計判断や工程対応に無駄がありません。
加えて、パース作成も社内で完結できるため、提案スピードが速く、即応性を評価されて受注に至った事例もあります。専門性と機動力の両立により、現場での納期対応力にも強みを発揮しています。

QUALITY

品質

POINT

耐久年数最長45年

綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
POINT

耐久年数最長45年

地域によっても耐久年数は変わります

自走式立体駐車場は、設計条件や使用環境に応じて最長で45年の耐久性を見込むことが可能です。塩害のある地域などでは一律に年数を保証できるものではありませんが、それ以外の地域では、適切な仕様選定と維持管理を前提に、45年程度をひとつの目安としています。
構造精度や仕上げ材に加え、長寿命を支えるのは現場での管理と点検体制です。

綿半の品質への徹底

ひとつひとつの
工程の徹底
ひとつひとつの工程の徹底

各工程で仕様通りに施工されているかを確認する管理体制を敷いています。
工程ごとに要点を共有しながら、仕上がりと精度を維持するための現場管理を徹底しています。

あわせ会での
品質統一
あわせ会での品質統一

全国の協力会社で構成される「あわせ会」では、地域が異なっても品質水準がブレないよう、部材製作から施工まで統一したルールと体制を整えています。

何重もの
チェック
何重ものチェック

協力会社の自主管理に加え、社内の工程内検査、そして完成直前の「出来型検査」まで、多段階でチェックを行う体制を確保。現場ごとに品質を積み上げています。

まとめ

長く使われる立体駐車場には、
設計と施工の信頼が必要

コスト・納期・品質のすべてにおいて、見積もりや工程の内訳だけでは見えにくい「実行体制」と「考え方」が、計画全体の確実性を左右します。
綿半ソリューションズでは、駐車場専門メーカーとして、専門部隊と社内体制を活かした一貫対応を行い、無理のない価格・現実的な工期・長期使用を見据えた品質確保を実現。
“建てる”という一点に真正面から向き合い、設計・施工の信頼性で応える立体駐車場を提供しています。

MORE INFO

もっと知りたい
綿半の自走式駐車場

駐車場の計画には、コストや台数といった表面的な数字だけでなく、構造・レイアウト・意匠・法的条件まで、複合的な判断が求められます。
このセクションでは、構造選定やスパン設計、床形式やファサードの考え方など、綿半ソリューションズが実務の中で培ってきた視点から、自走式立体駐車場づくりの「細部」をひもときます。

INFO1

レイアウトの
自由度
が高い構造体

綿半ソリューションズでは、柱間スパンを最大17.2mまで広げられる「スーパーロングスパン構造」を独自に展開しています。
車室の側面に柱を配置しないことで、駐車時の視認性・操作性が大きく向上し、出庫時の接触リスクも低減。
通常のスパン構造と比べて梁・柱が大型化する分、コストは上がりますが、レイアウトの柔軟性や安全性への効果が高く、従業員駐車場などでの指名実績もある構造です。

スーパーロングスパン
スーパーロングスパン
通常の駐車場
通常の駐車場

自走式立体駐車場における「スパン」とは、柱と柱のあいだの距離のことを指し、構造選定・コスト・駐車しやすさに大きな影響を与える要素です。
スパンが短ければ構造コストは抑えられますが柱が多くなり、視認性や運転操作に影響が出ることも。一方、スパンを大きく取れば車室が見通しやすく快適になりますが、構造部材は大型化し、コストは上がります。このセクションでは、それぞれのスパン形式の特徴と適した用途を、構造ごとに比較・整理します。

ショートスパン
(ラーメン式/ブレース式)

構造
ショートスパン(ラーメン式/ブレース式)
柱の数
  • 多い
  • 少ない
コスト重視の高効率構造

柱間が短く、構造部材を比較的コンパクトに抑えられる形式。コストを抑えつつ、限られた敷地内で台数を最大化したい場合に適しています。連続傾床式との相性も良く、収容効率を重視するパチンコ店や集合住宅などでよく採用されます。

セミロングスパン(両方向ブレース式)

構造
セミロングスパン(両方向ブレース式)
柱の数
  • 多い
  • 少ない
操作性と剛性のバランス型

ショートスパンより柱の本数を減らしつつ、ブレース構造で剛性を確保した中間的な形式。通路側や車室内に柱が出ないため、視認性や駐車操作のしやすさが向上します。敷地効率と使いやすさを両立させたい中規模施設に向いています。

ロングスパン(方杖ブレース式)

構造
ロングスパン(方杖ブレース式)
柱の数
  • 多い
  • 少ない
操作性と剛性のバランス型

前方に柱を出さず、車室側の自由度を高めた構造。ブレースによる耐力を確保しながら、駐車マスの見通しやすさ・入出庫性を大きく向上できます。視認性や操作性が求められる病院・商業施設などで評価されている形式です。

スーパーロングスパン(ラーメン式)

構造
スーパーロングスパン(ラーメン式)
柱の数
  • 多い
  • 少ない
見通し重視の最少柱構造

綿半独自の構造で、柱間最大17.2mを飛ばすことが可能。車室側に柱を設けないため、見通しが非常によく、接触事故のリスクを軽減できます。主に従業員駐車場などで採用され、「ぶつけにくい」「停めやすい」と施主から直接指名が入ることもあります。

自走式立体駐車場の床形式は、台数効率・コスト・歩行性・運転動線に大きな影響を与える要素です。
連続傾床式は敷地に対する台数効率が最も高く、特に収容台数を重視する施設に適しています。一方でフラット式は歩きやすさやバリアフリー性に優れ、病院や商業施設など利用者動線を意識した設計に向いています。中間的なバランスを取るステップ式も含めて、施設用途と優先事項に応じた形式選定が求められます。

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駐車台数 床形式 情報
  • 多い
  • 少ない
連続傾床式
連続傾床式
駐車
台数
  • 多い
  • 少ない
台数効率を最優先するなら

スロープと車路を兼用する構造で、敷地面積に対する収容台数効率が最も高い形式です。 その反面、通路が常に傾斜しており、歩行動線や荷物の運搬にはやや配慮が必要です。収容台数やコストを重視するマンション、パチンコ店などで多く採用されています。

  • 多い
  • 少ない
ステップ式
ステップ式
駐車
台数
  • 多い
  • 少ない
効率と歩きやすさの中間型

各階ごとに高低差を設けて平面をつなぐ構造で、連続傾床式よりも歩きやすく、フラット式よりも台数効率に優れた中間的な形式です。ただし、通路に駐車車両があると車列がつながりやすいという特性もあるため、計画時には動線設計に配慮が必要です。

  • 多い
  • 少ない
フラット式
フラット式
駐車
台数
  • 多い
  • 少ない
歩行性・バリアフリー重視

各階が完全な平面で構成されており、歩行性・バリアフリー性・視認性に優れた形式です。 カート利用や車椅子移動を考慮した病院、商業施設、公共施設などでよく選ばれます。その分、スロープを別途設ける必要があり、敷地効率は他形式に比べてやや劣ります。

建築分野全体で環境配慮の姿勢が問われる中、近年は商業施設や公共建築を中心に、外装緑化や再生可能エネルギーの導入が進んでいます。
こうした流れは自走式立体駐車場にも広がりつつあり、駐車機能に加えて「建物としての環境性能」を求められるケースが増えています。

壁面緑化
壁面緑化
屋上太陽光
屋上太陽光
綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
SDGsを踏まえた設計ニーズにも
応えています

綿半ソリューションズでは、屋上への太陽光発電設備や壁面緑化を取り入れた立体駐車場の設計・施工実績があります。再生可能エネルギーの活用や環境配慮型外装のニーズにも対応しており、用途・立地に応じた仕様提案が可能です。

自走式立体駐車場におけるファサードは、建物全体の印象を左右する要素であり、景観・用途・コストのバランスをどう取るかが設計上のポイントになります。
メッシュフェンスや鋼板パネルといった実用性重視の素材から、ルーバーやセメント板など意匠性を高める仕様まで、求められる性能や周辺環境に応じた選定が可能です。特に近年は、外構・外装にもデザイン性が求められる場面が増えており、駐車場単体でのファサード提案力が重視されつつあります。

メッシュフェンス

ファザードの中で、最もコストパフォーマンスに優れる仕様。簡素ながら対転落防止など十分な機能性があり、特に台数優先・費用抑制が求められる施設に適しています。

メッシュフェンス

鋼板パネル

ガルバリウム鋼板でプレーンな印象を与える外観パネル。内側から支柱間に差し込む施工方法により、外部足場を不要とし、工期短縮や安全性の確保にも寄与します。

鋼板パネル

アルミルーバーA

ロールフォーミング加工された軽量ルーバー。羽根の向きやピッチ、色調の選択が可能で、空調排気との親和性も高く、外観に動きを持たせた意匠性の演出に適しています。

アルミルーバーA

アアルミルーバーB

押出型材によるルーバーで、強度とシャープな外観が特長。アルマイト・焼付塗装など表面処理の自由度もあり、スタイリッシュな外装を求める物件で採用されています。

アルミルーバーB

押出成形セメント板

平滑でフラットな印象の板材で、塗装仕上げによりシンプルかつ重厚感ある外観を演出。商業施設や学校など、落ち着いた印象が求められる場面に適しています。

押出成形セメント板

有孔折板

装飾性と通気性を兼ね備えた仕様。斜めや縦格子状の穴あきパターンにより、視線を遮りつつ通風を確保でき、アクセント外装や夜間照明との組み合わせにも適しています。

有孔折板

壁面緑化

外装フェンスにEPSプランターやワイヤー等を用いて植栽を組み合わせる仕様。自然景観との調和を重視する都市開発やSDGs配慮案件などでの採用が増加傾向にあります。

壁面緑化

デザイン提案

特定の素材に限定せず、意図・予算・ロゴ配置などに応じたオーダーメイド対応。ブランディング目的の外装や、看板連動型の立面計画にも柔軟に対応可能です。

デザイン提案
綿半ソリューションズ 綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ
用途や意匠に応じた
柔軟なファサード提案

綿半ソリューションズでは、用途や立地条件に応じたファサード素材の選定だけでなく、依頼主様の意図をくみ取った意匠提案にも対応しています。
たとえば清潔感を求める病院、ブランドロゴを外装に反映したい商業施設、光の反射に配慮する空港近接地など、要望に応じて細部の仕上げや構成を柔軟に調整します。

複数棟構成で対応した大規模商業施設の駐車場計画

ららぽーと湘南平塚

環境配慮と歩行性を両立した郊外型ショッピングモールの駐車場

イオンモール東久留米

ブランドイメージと機能性を両立した中規模立体駐車場

ラウンドワンスタジアム 前橋店

敷地全体の統一感を意識した外観計画

ヤマト運輸沖縄糸満ロジセンター

住環境に配慮したスキップ式ロングスパン構造のマンション駐車場

ラミーユ浦和ハイライズ

冬期対応を重視した社員用駐車場のための設計と設備

ジェイ・アール北海道バス

空港利用に対応し、快適性と移動性を考慮した大型旅客向け駐車場

中部国際空港 セントレア

施主要望を形にした提案設計で、後続工事への信頼につながった初期整備

九州大学 伊都キャンパス第一駐車場

監修
6層7段 国土交通大臣認定を業界初取得
綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ株式会社
設計・構造提案から並走する
駐車場専門の技術パートナー
綿半ソリューションズ株式会社

綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。
6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。

自走式立体駐車場とは よくある疑問まとめ
自走式立体駐車場とは よくある疑問まとめ

自走式立体駐車場に関する設計・構造・法規・コストなどの疑問に、専門的な視点からわかりやすくお答えします。
検討段階の方にも、具体的な課題をお持ちの方にも役立つQ&Aをまとめました。

自走式立体駐車場のメリット

オーナーのメリット

土地の有効活用と
収容台数の最大化

平面駐車場に比べて、限られた敷地でも段数を重ねることで台数を確保でき、賃貸・運用による収益性も向上します。

建築物としての資産化

工作物扱いの平置き駐車場と異なり、構造計算を伴う建築物として評価されるため、不動産としての資産価値向上が見込めます。

利用者のメリット

天候に左右されない
快適な駐車環境

屋根・壁付き構造のため、雨や雪の日でも濡れずに乗降が可能。暑さや寒さを軽減し、利便性が高まります。

防犯・安全性の向上

照明・監視カメラなどの設備が設けられることが多く、平置き駐車場に比べて安全性が高く、利用者も安心して使えます。

費用

自走式立体駐車場の建設費は、1台あたり150〜350万円が目安です。費用の差は、基礎工事の有無・構造形式・設備仕様などによって大きく変動します。初期費用に加え、維持管理・運用・解体も含めたライフサイクルコストでの検討が重要です。
VE(価値工学)やプレキャスト工法などによるコスト抑制、補助金制度の活用も視野に入れ、設計初期段階からの計画が求められます。

構造

自走式立体駐車場の構造選定は、駐車効率・耐震性・施工性・コストに直結する重要な判断要素です。ラーメン式・ブレース式・方杖構造などの構造方式や、床形式・スパン構成により、レイアウトの自由度・工期・材料量が変化します。
プレキャスト工法やVEの活用によるコスト最適化、地盤条件への対応、長期的な維持管理も含めて検討が必要です。

設計

自走式駐車場の設計は、用途・敷地条件・法規制・構造選定・動線計画など多面的な検討が求められる工程です。フラット式・スキップ式・連続傾床式といった床形式の選択や、ラーメン式・ブレース式などの構造方式により、コスト・安全性・施工性が大きく変わります。
建築確認や消防法、自治体条例への対応も重要で、バリアフリー・誘導サイン・管理室配置などの利用者視点も設計初期から考慮すべきです。

防水

自走式立体駐車場は屋上階やスロープが風雨や紫外線にさらされる構造上、防水処理が不可欠です。漏水は鉄筋腐食・構造劣化を引き起こし、修繕コスト増や安全性低下を招きます。
ウレタン・シート・FRP・アスファルトなど工法ごとの特性を理解し、荷重や摩耗、気温差、排水条件など現場特有の負荷に応じた防水設計が重要です。

勾配

自走式駐車場の勾配設計は、安全性・快適性・構造効率・コストのすべてに関わる重要な検討項目です。 急すぎる勾配は視認性や走行性に支障をきたし、緩すぎれば敷地効率が落ちるため、法規制や用途に応じて最適な傾斜を設定する必要があります。
スロープ勾配の制限(一般的に10〜15%以下)、排水処理や滑り対策、バリアフリー対応も考慮が不可欠です。

寸法

駐車場の寸法設計は、安全性・利便性・駐車効率に直結する重要な要素です。駐車区画や車路幅、スロープ勾配、天井高、柱スパンなど、各寸法は構造・コスト・使いやすさに影響します。
建築基準法やバリアフリー法、自治体条例に準拠しつつ、敷地条件や利用者特性に応じた寸法設定が求められます。

図面

駐車区画・車路幅・スロープ勾配・柱スパン・天井高──自走式駐車場の図面計画は、各寸法の設計が安全性・快適性・駐車効率に直結する実務の要です。
建築基準法や自治体条例、バリアフリー法を前提としつつ、敷地条件や用途に応じた最適解を見極める必要があります。

災害対策

自走式駐車場は、地震・浸水・台風・火災など多様な自然災害への備えと、避難・物資拠点としての機能を併せ持つ社会インフラとして注目されています。
外壁がない構造を活かした津波対策や、地域特性に応じた耐雪・防錆設計、非常用電源や排水計画など、平時・有事の両立を意識した設計が求められます。

建築基準法

自走式駐車場は多くの場合「建築物」として建築基準法の適用を受け、構造安全性・防火性能・避難計画・容積率等に関する法規制を遵守する必要があります。特にラーメン式やブレース式など構造方式に応じた耐震設計、スロープや車路幅といった寸法要件、複合用途における防火区画の確保などが重要です。

自走式駐車場は
建築物か

自走式駐車場は、屋根と柱を有する構造であれば建築基準法上の「建築物」に該当し、多層階や大規模なものは原則として建築確認申請が必要です。
建築物とみなされることで、耐震性・安全性が高まる一方、容積率・建蔽率・防火規制などの法的制限や設計・施工コストへの影響も生じます。建築物としての扱いを前提に、敷地条件や用途地域、自治体条例を踏まえた計画立案が重要です。

国土交通大臣認定

自走式駐車場の「大臣認定」は、国土交通大臣が建築基準法に基づき、構造や防火性能が法的基準に適合していると認定する制度です。耐火被覆の省略や設計の合理化、確認申請の迅速化などが可能になり、構造の安全性や資産価値の向上にも寄与します。
特に「6層7段」などの多層構造にも適用され、綿半ソリューションズではこれを活かした設計・施工実績があります。

SDGs

自走式駐車場は、再エネ活用・緑化・災害対応・バリアフリーといった多面的な取り組みを通じ、SDGs達成に貢献できる都市インフラとして注目されています。太陽光発電やEV充電設備、壁面緑化の導入によって環境負荷を抑えるだけでなく、災害時の避難場所や物資集積機能を兼ねるなど、地域のレジリエンス向上にも寄与します。

機械式からの
建て替え

老朽化したマンションの機械式駐車場を、自走式の立体駐車場へ建て替える動きが広がっています。安全性・利便性の向上に加え、維持管理コストや修繕頻度の軽減といったメリットが大きく、マンション全体の資産価値向上にも貢献します。
構造方式の選定からコスト試算、住民合意形成まで、専門パートナーとの連携によって、計画的かつ現実的に進めることが可能です。

ファサード

近年では、自走式駐車場の外観デザインに注目が集まっています。街並みや施設イメージとの調和を図ることで、都市景観やブランド価値の向上にも寄与。
ルーバー・有孔折板・緑化フェンスなど、多様な外装素材を用途や立地に応じて使い分けることで、機能性と意匠性を両立した設計が可能です。

自走式駐車場のメーカーが参画する「自走式駐車場工業会」とは 自走式駐車場のメーカーが参画する「自走式駐車場工業会」とは
業界の安全性・信頼性を支える、
認定制度と技術基準の中核組織

自走式駐車場工業会は、設計・施工の安全基準や大臣認定の構造形式の普及、災害対策・BCP対応の啓発などを目的に、メーカー各社が加盟している業界団体です。
綿半ソリューションズも加盟企業の一社として、制度整備や技術共有、認定製品の普及を通じて、自走式駐車場の質的向上と社会的価値の発信に取り組んでいます。

ABOUT THIS MEDIA
当メディアについて
       

当メディアは、自走式立体駐車場の設計・施工に関わる専門知識を、実務目線で分かりやすく整理・発信する情報サイトです。構造・法規・寸法・防災・SDGs対応まで、多角的なテーマを扱いながら、建築・開発関係者の判断をサポートすることを目的としています。
制作・運営は、多数の業界特化型メディアを展開するZenken株式会社が行っています。