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自走式駐車場の建設費用は、一般的に、1台あたり150万円〜350万円程度が目安とされています。
自走式駐車場は、規模の大きな施設に設置されることが多く、トータルで数億円規模の費用になるケースがあります。
設置の際には初期建設費だけでなく、メンテナンスや運用コスト、解体費用などを含めたライフサイクルコストを把握しておくことが、予算オーバーを防ぐためには重要です。場合によっては、機械式駐車場との比較も重要になります。
自走式駐車場は、規模や形式などの基本計画を立案した上で基本設計から実施設計に進み、複数業者からの見積もりや入札を経て施工されます。
設計費用や建設工事費のほか、地盤改良費などが必要になる場合もあります。
また完成後に運用する上でも、管理やメンテナンスのための人件費や点検費、修繕費などのコストが生じます。安全性や品質を損なわずにコストを下げるには、ライフサイクルコスト全体を見据えた対応をする必要があり、施主や設計事務所、施工会社との連携がカギとなります。
自走式駐車場の建設費のうち、初期コストとして挙げられるものには、用地確保のための土地取得費や地盤改良も含む造成費、さらに基本設計や実施設計のための設計管理費用があります。
加えて、建築確認申請や現地事務所設置のための費用のほか、確保した用地に建築物がある場合は解体費などもかかります。
以下は、国土交通大臣認定品の自走式立体駐車場における、建築面積1,000㎡~4,000㎡の場合の建設費用の目安です。
| 駐車場タイプ | 1,000㎡~2,000㎡ (約40~80台) |
2,000㎡~3,000㎡約 (80~120台) |
3,000㎡~4,000㎡約 (150台) |
|---|---|---|---|
| 1層2段 | 築造× 100,000円 |
築造× 95,000円 |
築造× 90,000円 |
| 2層3段 | 築造× 100,000円 |
築造× 95,000円 |
築造× 90,000円 |
| 3層4段 | 築造× 95,000円 |
築造× 90,000円 |
築造× 85,000円 |
| 4層5段 | ―― | 築造× 95,000円 |
築造× 92,000円 |
| 5層6段 | ―― | 築造× 95,000円 |
築造× 92,000円 |
| 6層7段 | ―― | ―― | 築造× 95,000円 |
※築造=建築面積×階層、目安台数は1台あたり20~25㎡で計算
※上記金額は目安で条件により前後します。また杭工事、地盤改良工事は含まれません。
※大臣認定工法ではなく在来工法の場合、各建設単価は約2万円アップが目安です。
自走式駐車場の建設工事には、構造部分を造るための躯体工事費や、壁や床、天井などを仕上げるための外装・内装工事費がかかるほか、防水加工や排水設備や照明、誘導サインなど整備するための仕上げ費もかかります。
スプリンクラー設置やブレース補強といった防火・耐震設備のための費用も欠かせないほか、管理室やエレベーター、EV充電設備などを設置した場合はさらに費用がかさみます。また、資材価格の動向はコスト全体に影響します。
自走式駐車場の維持管理・運用のためにかかる費用には、清掃費や光熱費、管理人や警備員の人件費といったランニングコストのほか、床面防水の更新や塗装・補修を含む定期メンテナンス費が挙げられます。
耐震補強や改修工事など将来的にかかる費用も含む「ライフタイムコスト」もしっかりと把握しておく必要があります。
自走式立体駐車場の工事費用は、1台当たり約100~350万円程度です。この費用は、規模(広さ/収容台数)や建築構造によって異なります。
自走式駐車場の建設費は、どんな規模の駐車場を造るのかによって変わります。地上2~3階程度で、駐車台数が数百台までの小規模から中規模の駐車場の場合、1台あたりの建設費は最大で350万円程度。ただし、全体の構造や設計、スロープの配置や柱の間隔の取り方などで初期コストは大きく変動します。建設前の地盤改良や、EV充電設備などの特殊な設備が必要なのかといった要素も金額に影響します。
駐車台数が400台以上にも達する大規模な自走式駐車場では、地上4階以上の多層化や、駐車スペースも含めた全体を緩やかに傾斜させる連続傾床式の採用でコストは抑えることができ、1台当たりの建設費を100万円程度にすることも可能です。
しかし、大規模化によって施工難度が上がる上、耐震基準や防火区画などの法規制に対応するためのコストが増加するため、全体の建築費が数億円から数十億円規模に達してしまうことも珍しくありません。
| 特徴 | 費用の傾向 | その理由 | |
|---|---|---|---|
| フラット式 | 全ての階が水平な床 | やや高め | 梁やスラブの高さ調整が必要で、構造が複雑化し、材料や工事費が増えるため |
| スキップ式 | 半階ずつずらして床を配置 | 比較的安価 | 簡易な構造で、梁・柱の使用量が少なく、効率的な設計が可能 |
| 連続傾床式 | 床面を連続した傾斜にして車がそのまま上がれる | やや高め | スロープや床面を広範囲に連続的に構築する必要があり、鉄骨や床材の使用量が多くなる 敷地に合わせた設計調整が必要で、標準化が難しい場合がある |

フラット式
平らな階層をスロープでつなぐ形式で、自走式駐車場の一般的なタイプです。
フロア全体が平らで見晴らしがよく安全確認もしやすいため、駐車しやすいことが特長です。 床に勾配がないため、ショッピングカートや車椅子を使用する施設などに適しています。また、敷地の形状に合わせて自由に動線を設計できます。

スキップ式
フロアを段違いに組み合わせて、半階ずつスロープでつなぐ形式です。
狭い敷地でも駐車台数を確保しやすく、集合住宅や一般の時間貸し駐車場などに適しています。 段差や傾斜があっても、敷地の形状を無駄なく活用できます。

連続傾床式
床面全体を傾斜させ、駐車スペースとスロープを一体化させた構造です。
スロープ専用スペースを削減し駐車台数を多く確保できるのが特徴です。ただ、傾斜した床板を支えるために特殊な設計や施工方法が必要になる場合があり、鋼材の使用量が多くなることも考えられます。
自走式駐車場の建築にかかる費用は、構造方式によっても変わります。ラーメン式構造、ブレース式構造、連続傾床式構造の3種類に分けて説明します。
| 費用の傾向 | その理由 | |
|---|---|---|
| ラーメン式構造 | 高め | 剛接合部材の大きさ、施工精度確保のための手間がかかる |
| ブレース式構造 | 比較的安価 | 部材が細くて済むため、材料費が抑えやすい |

ラーメン式構造
柱と梁を剛接合させて建物全体を支える方式で、柱を比較的自由に配置でき、空間を広く取りやすいのが特徴です。反面、接合部の補強のために鋼材の使用量が多くなり、コンクリートの使用量も増えるため、材料費がかさむ傾向があります。

ブレース式構造
柱と梁に加え、斜めに部材(ブレース)を張ることで建物の剛性を確保でき、部材点数を減らせることから、比較的コストを抑えられます。ただし、ブレースの場所によってはレイアウトが制限され、駐車台数に影響することがあります。
単にコストを削減させるだけでなく、品質とコストのバランスを保ちながら価値を最大化させるVEの手法は、自走式駐車場のコストダウンにも有効です。施主や設計者、施工者が一体となって、駐車場としての性能とコストとのバランスを模索。
安全性の確保は重要ですが過剰なスペックは避け、構造方式や材料を再検討したり、柱の間隔や設備の内容を見直したりして実現します。
企画や基本設計などの早い段階から導入することでより大きなコスト削減が期待できます。
柱や梁といった主要な構造部材をあらかじめ工場で製作しておき、現場では組み立てるのみで完成するプレキャスト工法は、工期短縮や品質の安定につながることから、自走式駐車場のコストダウンには有効な手法です。
さらに、工場製作部分を「ユニット」として現場に搬入するユニット化の手法は、プレキャストよりさらに工場の製作範囲が広く、大規模な案件ほどコストに対するメリットが大きくなる可能性があります。
シンプルな形状や、標準化されたスタイルを採用することも、自走式駐車場のコスト削減に効果を発揮します。
複雑なディティールを避けて平面の多い形状にしたり、階高を統一したりすることで設計費や型枠費を削減。標準化された部材や材料を大量に使えば単価を下げられるほか、標準化された駐車マスや車路幅を採用し、外壁材や防水材なども標準化されたものを使うことで、施工量の抑制によるコスト減が期待できます。
自走式駐車場のLCCを考える際には、初期費用と運用コストのバランスを取ることが重要です。自走式は、機械式に比べてメンテナンスが少ない利点はありますが、初期の費用を抑えすぎるとかえって総コストの上昇を招きかねません。
バリアフリーやEV充電に対応した設備は、後付けするより最初から組み込むほうが安く済みます。鉄骨造かRC造かでメンテナンス周期や防水・防錆の手間が変わるため、LCCの視点からよく検討する必要があります。
自走式駐車場の防水や塗装、耐震補強といった改修費をできるだけ抑えるには、長期的な視野で計画的に実行する必要があります。
5~10年ごとに実施するトップコートの更新や排水設備の点検などのほか、大地震後の耐震診断や補修のためのコストも見込んでおかなければなりません。定期点検を怠ってしまうと劣化が進み、大規模改修時の費用がかえって高くなってしまいます。
自走式駐車場のLCCを考える際には、長期的な視野でコストと運用収益とのバランスを取ることが欠かせません。
稼働率や駐車料金を踏まえた投資回収期間(ROI)を計算し、商業施設やコインパーキングとしての収益性を上げる施策を検討します。テナント誘致や利便性の向上、先進技術を使った効率的な管理システムの導入などが有効です。
自走式駐車場を建設する際は、まずは複数社に見積もりを依頼し、費用のほかサービス内容なども比較する必要があります。
見積もりの結果は、設計・施工一括(デザインビルド)か、分離発注かによっても変わるため、仕様書や設計図を統一して同条件で比較検討しなければなりません。見積もりが安すぎる場合、工期や品質面でリスクがあるため注意が必要です。
自走式駐車場の見積もりを複数社に依頼する際は、仕様を明確にすることが重要です。
排水や照明、誘導サインなどの設備仕様を最初から盛り込む一方で、不要な項目は当初から排除してコストを削減します。デザイン変更や階数追加は、大幅なコストアップにつながる可能性があります。
契約を結ぶ際には発注する範囲を明確に定義し、契約変更の場合は変更費用も明記しなければなりません。
自走式駐車場建設の際のコスト管理には、着工前に詳細な予算を策定した上で、定期的に進捗状況・工程をレビューすることが重要です。
工程管理では、遅れる可能性をできるだけ早く把握して対策を打てるかがカギ。コストが予算オーバーになっていることを中間検査で早期発見するのも大事になります。予算や期日を守るため、施主側もプロジェクトマネジメント体制を整える必要があります。
自走式駐車場工業会では国交省や経産省と交渉し、津波避難タワーとしての設置に対して補助金が出るように働きかける活動も行っています。
自治体によっては立体駐車場の建設に補助金が活用できる場合もあります。該当する制度があれば、費用の軽減につながる可能性がありますので、一度確認してみるのも良いかもしれません。
自走式駐車場の建設費用は、駐車台数、階数、敷地の状況、採用する構造(鉄骨造、RC造など)、付帯設備(エレベーター、照明、セキュリティ設備など)によって大きく変動します。一般的には、1台あたり150万円〜350万円程度が目安とされていますが、これよりも高くなる場合も安くなる場合もあります。詳細な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることを強くお勧めします。
自走式駐車場の運営には、主に以下の費用が発生します。
建設費用を抑えるためには、以下のような工夫が考えられます。
活用できる補助金や税制優遇には以下のようなものがあります。
補助制度は年度や地域によって変わるため、最新の公募要領を必ず確認してください。
綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。
6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得※するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。
当メディアは、自走式立体駐車場の設計・施工に関わる専門知識を、実務目線で分かりやすく整理・発信する情報サイトです。構造・法規・寸法・防災・SDGs対応まで、多角的なテーマを扱いながら、建築・開発関係者の判断をサポートすることを目的としています。
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150~350万というと非常に開きがあるように感じますが、基礎工事を含むか否かの違いであることが多いです。
基礎工事を含むと約350万、上屋の構造部のみであれば約150万で、各社大きな開きはないと思います。
過去には1層2段や2層3段の駐車場が1台あたり60万円〜70万円程度で建設されていた時代もあったようですが、現在では乗用車1台分程度の金額がかかるのが一般的です。