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建築図面は、建築しようとする建物について、建築主や設計者、施工者の間で同じ情報を共有するために作ります。
従来の2Dの図面だけでなく、3DパースやBIMモデルなど近年のデジタルツールによる表現は訴求力を向上させ、効率的な設計を可能にしています。
自走式駐車場の図面には、主に以下のような種類があります。
平面図は、部屋の配置や広さなどを示した基本的な図面です。
各階の駐車区画の配置、車路幅、出入口、管理室、歩行者通路などのレイアウト情報、駐車台数や寸法、柱の位置などを記載します。
設計段階で間取りや動線の確認のため、外観を示す立面図はデザインの確認のために使用します。
立面図は、建物の外観デザインや高さ、開口部の位置などを角度 (various angles) から示す図面です。
外壁の仕上げ材やルーバーのデザインなどを記載。デザインの確認のために使用します。
断面図は、内部構造などを示すため建物を垂直に切断して示す図面です。
建物の垂直方向の切り口を示し、スロープの勾配や階高、天井高、床の構成などを記載。プレゼンで顧客に内部構造のイメージを伝えます。
構造図は、基礎や柱、梁など構造部分の位置や寸法などを示す図面です。
建物の骨組み(柱、梁、ブレースなど)の配置や接合部の詳細情報を記載、建物の強度や安定性を確保するための重要な図面で、建築確認申請に必須です。
詳細図は、複雑な接合部など特定部分を拡大して描く図面です。
各部の納まりや仕上げ、使用する材料など、施工に必要な詳細情報をはじめ、防水層の構成や排水計画などを記載。施工時の指示書となります。
以下で、それぞれの図面について、詳しく解説します。
自走式駐車場の設計図面のうち、平面図に記載すべきなのは次のような情報です。
1フロアあたりの収容台数と駐車区画の配置、柱の位置、車路幅・通路幅などが、自走式駐車場の平面図の基礎的な情報です。
駐車区画の配置によって収容台数は変わり、例えば直線車路の両側に直角駐車するパターンは駐車効率が良くなりますが、車両がすれ違うのに十分な車路幅を確保しなければなりません。柱スパンやスロープの配置によっては駐車区画を作れない場所もできることも考慮し、レイアウトを平面図に落とし込みます。
自走式駐車場の出入口や管理室、歩行者用通路の配置は、安全性や利便性に直結するため、よく検討して平面図に盛り込みます。
出入口は、車の流入・流出がスムーズになるよう動線計画を立てた上で決めます。管理室や事務所スペースは、出入口を監視しやすい位置が望ましいでしょう。
歩行者用通路は、歩行者の安全を確保するため車路やスロープとは明確に分離して設置し、車椅子やベビーカーの利用も考慮した十分な幅を確保して平面図に記載します。
例えば、400台規模の大規模な自走式駐車場の代表的なプランとしては、中央の車路の両側に直角駐車の区画を並べるものや、一方通行の車路に片側駐車の区画を設けるものなどが挙げられます。
連続傾床式やスキップ式といった床形式によって、望ましいレイアウトは変わります。平面図上で回転半径や車路幅のシミュレーションをしながら、効率的なレイアウトを決めると良いでしょう。
自走式駐車場の断面図からは、建物の垂直方向の情報を読み取ることができ、特に階高やスロープ勾配を知る重要な資料となります。
スロープの勾配角度と長さが視覚的に分かれば、車両がスムーズに走行できるかどうかを判断するための材料となるほか、踊り場や休憩スペースの位置が適切かも確認できます。連続傾床式の場合は、連続している勾配と駐車区画との関係が分かります。
SUVなど車高の高い車や大型車を想定した有効高さが確保できているかについても、断面図から読み取ることが可能です。
自走式駐車場を水平方向から見た際の情報がまとめられている立面図からは、外観デザインや開口部の状況を確認できます。
外壁やルーバーといった各部の意匠だけでなく、柱や梁、ブレースの配置も見ます。さらには、意匠設計全体や周辺の景観との調和といった、やや大きな視点からのチェックも可能です。
開放型の駐車場は、外周開放率によって床面積を容積率の算定から除外できるなどの緩和措置があるため、開放状況もよく見ておくといいでしょう。
自走式駐車場の構造図や詳細図のうち、詳細図では、柱や梁、ブレースの接合部が、断面も含めて詳細に描かれます。
ラーメン式の構造図では、剛接合された柱や梁の部分が特殊な記号で分かるようになっているほか、詳細図ではボルト径や配置などが細かく記載されます。
ブレース式や方杖ブレース式の詳細図には、ブレースの接合に使うガセットプレートなど、接合部の部品の形状や寸法などが細かく入ります。
自走式駐車場の排水口の配置や、スロープによる排水勾配の設計は、詳細図に細かく示されます。スロープを表すのに等高線が使われることもあります。構造図では、防水層の仕上げ材の種類が示されるほか、詳細図では防水層の構成が詳細に描かれます。
長期のメンテナンスを見据え、耐久性のある仕上げ材が使われるか、メンテナンスが容易な形状なのかなどを詳細図で確認する必要があります。
自走式駐車場の設計図面を、dwgやdxf形式などの汎用CADデータで探す場合は、いくつか注意すべき点があります。
直近のデータで必要な情報が網羅されているか、出所は信頼できるかといった点を確認しておく必要があるほか、データ形式が使用しているCADソフトで扱えるかどうかや、著作権や使用許諾をクリアしているかに注意します。
メーカーや施工会社のサイトで公開されているサンプル図面は、そのまま設計図としては使わないほうがいいでしょう。
BIMは、コンピュータ上で作成した建物の3Dモデルに、面積や仕上げ、コストなどさまざまな情報を盛り込んでデータベースとし、各工程で活用する手法です。3Dモデルを使うことで、部材同士が干渉しないかのチェックや、数量拾いの自動化ができるほか、駐車台数シミュレーションや動線シミュレーションとの連携も容易です。
クライアントや施主に対するプレゼンテーションで、さまざまなデータを可視化できる効果も期待できます。
自走式駐車場のプレゼン・稟議用の図面は、視覚的に分かりやすいことが重要です。
通路や駐車区画、スロープなど機能別に色分けし、駐車番号を明記した上で実寸に近い車両アイコンを配置するなど、利用状況を直観的に理解できるようにします。
直線矢印やテキストによる注釈で利用者がイメージしやすいレイアウトにするほか、立面図やパース図も活用して外観・意匠の魅力を伝えるのも大切なことです。
プレゼン・稟議の図面作成の際は、施主や上層部が気にする要素を分かりやすく表現しておくことも大事です。
駐車台数やコスト、工期や安全性のほかデザイン性など、リスクを軽減し、成功につながるポイントをまとめます。ROI(投資対効果)や長期メンテナンスコストを示すための図表を付けたりすると、より分かりやすくなります。
説明用スライドやパンフレットへの転用ができるような図表にすることで、より喜ばれる資料になるでしょう。
施主様や関係者の方々が完成後の空間を具体的にイメージしやすくなるよう、必要に応じてパースを添付する提案を行っています。
特に、複雑なレイアウトや動線設計、外観デザインの印象を共有する場面では、図面だけでは伝わりにくい要素を視覚的に補える手段として機能します。初期段階での合意形成や、上層部の意思決定をスムーズに進める目的でも活用されています。(※すべての案件でご提供しているわけではありません)
自走式駐車場の平面図は、以下の方法によって、実務に近いデータが入手できます。
CAD図面は汎用性が高く、既存プロジェクトへの転用や微調整に向いています。
BIMモデルは3Dでの干渉チェックや数量計算、自動仕上げ一覧作成ができるため、大規模案件やプレゼン資料作成時に効果を発揮します。プロジェクト規模やチームのスキルセットに応じて、CAD主体 or BIM主体を使い分けるのがおすすめです。
一般的に、以下の段階で必要になります。
図面を二次利用・改変する際は、以下の点に注意しましょう。
綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。
6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得※するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。
当メディアは、自走式立体駐車場の設計・施工に関わる専門知識を、実務目線で分かりやすく整理・発信する情報サイトです。構造・法規・寸法・防災・SDGs対応まで、多角的なテーマを扱いながら、建築・開発関係者の判断をサポートすることを目的としています。
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綿半ソリューションズでは、公式サイト上で自走式立体駐車場のCAD図面(.dwg形式など)を用途別に公開しています。設計検討や初期提案にすぐ使える汎用的なサンプル図面で、施設用途別や構造形式別に複数のパターンを掲載。図面データは以下からダウンロード可能です。
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