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自走式駐車場における「連続傾床式」

※このサイトは綿半ソリューションズ株式会社をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

このページでは、自走式立体駐車場における「連続傾床式」について、基本的な構造の考え方から、メリット・デメリット、計画・設計時に押さえるべきポイント、さらに依頼先の選び方までを体系的に解説します。
連続傾床式は、自走式駐車場の中でも「駐車効率とコストパフォーマンス」に優れた代表的な床形式であり、商業施設・マンション・パチンコホール・物流施設など、多様な用途で採用されています。
限られた敷地でできるだけ多くの台数を確保したいディベロッパー・事業者の方に向けて、構造形式の特徴と注意点を整理し、早期の計画検討に役立つ情報をまとめています。

連続傾床式とは?

連続傾床式は、自走式駐車場の床形式のひとつで、駐車スペースを含む床全体に一定の勾配を持たせながら、連続的にレベル差を解消していく方式です。
階ごとに段差を設けるのではなく、床そのものをスロープのように利用して車両を上下させる構造のため、スロープ専用スペースが不要であり、敷地を有効に使いやすいのが最大の特徴です。

  • 床全体がゆるやかな勾配になっている
  • 車両は床上を走行しながらフロアを移動
  • スロープと駐車スペースが一体となった構成
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“台数を取りたい”案件で選ばれる形式

連続傾床式は、限られた敷地でできるだけ多くの台数を確保したい案件で、非常によく選ばれる床形式です。ショートスパン構造と組み合わせることで、高密度に台数を確保できる一方、勾配と排水・防水の検討が重要になります。

連続傾床式の特徴

床がそのまま「スロープ」を兼ねる構造

連続傾床式では、各フロアの床に一定勾配がついており、そのまま車両の走行路となります。

  • 専用スロープを別途設ける必要がない
  • 建物外形をコンパクトにまとめやすい
  • 柱スパンと合わせた連続的なレイアウト計画が重要

ショートスパンとの相性

柱間隔を比較的短く設定したショートスパン構造と組み合わせることで、構造コストを抑えつつ、台数を高密度に確保できる形式としても知られています。

連続傾床式のメリット

1. 駐車効率が高い

連続傾床式の最大の強みは、駐車効率の高さです。

  • スロープ専用スペースが不要なため、純粋な駐車面積を増やしやすい
  • 車路を含めたレイアウトを柔軟に計画できる
  • 台数確保を優先したい案件で有利

2. 構造をシンプルにまとめやすい

平面的には矩形・L字などの単純な形状が多く、

  • 規則的な柱スパンの繰り返しで設計がしやすい
  • 構造フレームの計画が比較的シンプル
  • プレファブ部材の活用などで工期短縮が期待できる

3. 建設コストを抑えやすい

同じ敷地・同じ台数を前提とした比較では、

  • スロープ専用構造が不要
  • 単純な繰返し構造としやすい

といった理由から、フラット式やスキップ式と比較してコスト面で優位となるケースが多く見られます。

連続傾床式のデメリット

1. 床勾配による使い勝手への影響

床全体に勾配がついているため、

  • 駐車中の車両に荷物の積み降ろしがしにくい場合がある
  • ベビーカー・車椅子利用者にとっては負担となる場合がある
  • 長時間駐車の利用者には水平床よりもストレスになりやすい

など、歩行性・快適性の面ではフラット式に劣る場面があります。

2. 排水・防水ディテールが重要

勾配床のため、

  • 雨水・融雪水が集まりやすい箇所が生じやすい
  • ドレン位置や排水ルートの計画が不適切だと、溜水・漏水の原因になる
  • 防水層の切れ目や段差部の納まりに注意が必要

といった点があり、計画・施工・維持管理を含めた配慮が求められます。

3. 勾配が大きすぎると利用者負担に

勾配を必要以上に大きくすると、

  • 発進・制動時の負担や滑りやすさ
  • 高齢者・子ども連れ利用者の歩行負担
  • 降雪時・凍結時の安全性低下

につながります。勾配の設定は法的上限だけでなく、実際の運用を踏まえて慎重に決める必要があります。

計画・設計時に注意すべきポイント

1. 勾配設定と車路計画

連続傾床式の設計において、勾配設定は最重要項目です。

  • 一般的には10〜15%程度が目安
  • 駐車マス付近の勾配は可能な限り緩やかに
  • 折り返し部やコーナー部は回転半径と合わせて検証

CADやシミュレーションツールで、実際の車両の軌跡・底付き・視認性を事前に確認しておくことが重要です。

2. 駐車マスのレイアウトと柱位置

勾配床+柱スパンの組み合わせにより、

  • 柱が駐車マス内に干渉しないようにする
  • 車止め位置と梁・段差の取り合いに配慮
  • 斜め駐車か直角駐車かを敷地条件に応じて選定

といった点を整理する必要があります。ショートスパン構造と組み合わせた高密度配置の場合は、特に区画割りの検討が重要です。

3. 歩車分離と安全性

床全体がスロープの役割を持つため、歩行者と車両の動線が交錯しやすくなります。

  • 歩行者通路の色分け・縁石・ガードパイプによる保護
  • 柱・梁の高彩度マーキングによる視認性向上
  • 速度抑制のための減速帯・路面標示

など、構造+運用の両面からの安全対策が欠かせません。

4. 周辺環境への配慮

連続傾床式は車両の動線が建物全体に渡るため、

  • 騒音が外部に漏れやすい位置に車路が近づかないよう配慮
  • 住宅側には防音・目隠しパネルやルーバーを設置
  • 換気・排気の流れを外構計画と合わせて調整

といった周辺環境対策も重要です。

どこに依頼するべきか?

連続傾床式は一見シンプルな構造に見えますが、勾配・排水・防水・動線・安全性など、設計上の検討ポイントは多岐にわたります。
そのため、以下のような実績・体制を持つパートナーへの依頼が望まれます。

  • 自走式駐車場(特に連続傾床式)の豊富な設計・施工実績がある
  • 構造・防水・設備・周辺環境をトータルで検討できる社内体制を持つ
  • ディベロッパーの事業計画(投資回収・運用コスト)を踏まえた提案が可能
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「台数重視」の連続傾床式も、「快適性重視」の他方式も

連続傾床式は、台数・コストの面で非常に魅力的な方式です。一方で、歩行性や周辺環境への配慮が必要な案件では、スキップ式・フラット式との比較検討が欠かせません。綿半ソリューションズでは、3方式を横断的に比較しながら、最適な構成をご提案します。

連続傾床式に関するよくある質問

連続傾床式・スキップ式・フラット式はどう選び分ければよいですか?

大まかな考え方として、

  • 台数・コストを最優先:連続傾床式が候補
  • 台数と利用性のバランスを重視:スキップ式が候補
  • 歩行性・快適性・ブランドイメージ重視:フラット式が候補

となるケースが多いです。最終的には、敷地条件・用途・利用者属性・投資計画を踏まえて総合的に判断します。

勾配はどの程度まで許容されますか?

駐車場法施行令や各種ガイドラインでは、スロープ勾配の上限が定められていますが、連続傾床式の場合も10〜15%程度を目安とするケースが一般的です。
ただし、利用者層や降雪・雨水などの条件を踏まえ、可能であればより緩やかな勾配を採用することが望ましいとされています。

マンション併設駐車場でも連続傾床式は適していますか?

マンション・集合住宅でも、戸数に対して多くの台数が必要な場合には連続傾床式が採用されることがあります。
一方で、居住者の歩行性や荷物の積み降ろしのしやすさを重視する場合は、スキップ式やフラット式との比較検討が推奨されます。

維持管理のポイントはありますか?
  • 勾配部の防水・排水状況の定期点検(溜水・ひび割れの確認)
  • 凍結・滑り対策(特に寒冷地)
  • 区画線やサインの視認性維持

連続傾床式は床全体が走行路となるため、床・防水・排水の維持管理が特に重要です。

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監修
6層7段 国土交通大臣認定を業界初取得
綿半ソリューションズ
綿半ソリューションズ株式会社
設計・構造提案から並走する
駐車場専門の技術パートナー
綿半ソリューションズ株式会社

綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。
6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。


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