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このページでは、自走式立体駐車場における「連続傾床式」について、基本的な構造の考え方から、メリット・デメリット、計画・設計時に押さえるべきポイント、さらに依頼先の選び方までを体系的に解説します。
連続傾床式は、自走式駐車場の中でも「駐車効率とコストパフォーマンス」に優れた代表的な床形式であり、商業施設・マンション・パチンコホール・物流施設など、多様な用途で採用されています。
限られた敷地でできるだけ多くの台数を確保したいディベロッパー・事業者の方に向けて、構造形式の特徴と注意点を整理し、早期の計画検討に役立つ情報をまとめています。
連続傾床式は、自走式駐車場の床形式のひとつで、駐車スペースを含む床全体に一定の勾配を持たせながら、連続的にレベル差を解消していく方式です。
階ごとに段差を設けるのではなく、床そのものをスロープのように利用して車両を上下させる構造のため、スロープ専用スペースが不要であり、敷地を有効に使いやすいのが最大の特徴です。
連続傾床式では、各フロアの床に一定勾配がついており、そのまま車両の走行路となります。
柱間隔を比較的短く設定したショートスパン構造と組み合わせることで、構造コストを抑えつつ、台数を高密度に確保できる形式としても知られています。
連続傾床式の最大の強みは、駐車効率の高さです。
平面的には矩形・L字などの単純な形状が多く、
同じ敷地・同じ台数を前提とした比較では、
といった理由から、フラット式やスキップ式と比較してコスト面で優位となるケースが多く見られます。
床全体に勾配がついているため、
など、歩行性・快適性の面ではフラット式に劣る場面があります。
勾配床のため、
といった点があり、計画・施工・維持管理を含めた配慮が求められます。
勾配を必要以上に大きくすると、
につながります。勾配の設定は法的上限だけでなく、実際の運用を踏まえて慎重に決める必要があります。
連続傾床式の設計において、勾配設定は最重要項目です。
CADやシミュレーションツールで、実際の車両の軌跡・底付き・視認性を事前に確認しておくことが重要です。
勾配床+柱スパンの組み合わせにより、
といった点を整理する必要があります。ショートスパン構造と組み合わせた高密度配置の場合は、特に区画割りの検討が重要です。
床全体がスロープの役割を持つため、歩行者と車両の動線が交錯しやすくなります。
など、構造+運用の両面からの安全対策が欠かせません。
連続傾床式は車両の動線が建物全体に渡るため、
といった周辺環境対策も重要です。
連続傾床式は一見シンプルな構造に見えますが、勾配・排水・防水・動線・安全性など、設計上の検討ポイントは多岐にわたります。
そのため、以下のような実績・体制を持つパートナーへの依頼が望まれます。
連続傾床式は、台数・コストの面で非常に魅力的な方式です。一方で、歩行性や周辺環境への配慮が必要な案件では、スキップ式・フラット式との比較検討が欠かせません。綿半ソリューションズでは、3方式を横断的に比較しながら、最適な構成をご提案します。
大まかな考え方として、
となるケースが多いです。最終的には、敷地条件・用途・利用者属性・投資計画を踏まえて総合的に判断します。
駐車場法施行令や各種ガイドラインでは、スロープ勾配の上限が定められていますが、連続傾床式の場合も10〜15%程度を目安とするケースが一般的です。
ただし、利用者層や降雪・雨水などの条件を踏まえ、可能であればより緩やかな勾配を採用することが望ましいとされています。
マンション・集合住宅でも、戸数に対して多くの台数が必要な場合には連続傾床式が採用されることがあります。
一方で、居住者の歩行性や荷物の積み降ろしのしやすさを重視する場合は、スキップ式やフラット式との比較検討が推奨されます。
連続傾床式は床全体が走行路となるため、床・防水・排水の維持管理が特に重要です。
綿半ソリューションズ株式会社は、自走式立体駐車場の設計・施工を専門とする専業メーカーです。
全国に多数の施工実績を持ち、用途や敷地条件に応じた構造提案を行うほか、設計段階からゼネコンや設計事務所と連携し、図面・法規・運用面まで一貫して対応。
6層7段構造において国土交通大臣認定(一般認定)を2016年12月、業界で初めて取得※するなど、大規模・高層対応の先駆的な実績も有しています。
当メディアは、自走式立体駐車場の設計・施工に関わる専門知識を、実務目線で分かりやすく整理・発信する情報サイトです。構造・法規・寸法・防災・SDGs対応まで、多角的なテーマを扱いながら、建築・開発関係者の判断をサポートすることを目的としています。
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連続傾床式は、限られた敷地でできるだけ多くの台数を確保したい案件で、非常によく選ばれる床形式です。ショートスパン構造と組み合わせることで、高密度に台数を確保できる一方、勾配と排水・防水の検討が重要になります。